国土交通省はサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の追加供給を図るため、平成27年度補正予案で約189億円(約2万人分)が計上されたことを受けて、サ高住の補助金制度などを拡充しました。平成27年12月21日から平成28年3月25日までに申請した物件について適用されます。(申請日は消印有効日となります)
拡充する補助金の上限額は、通常のサ高住では1戸120万円(従来は100万円)で20万円の拡充となりました。さらに床面積が30㎡以上と広く、トイレやキッチンを設けたタイプの「夫婦型サ高住」は1戸135万円、既存の住宅をサ高住に改修する「既存ストック型サ高住」に関しては1戸あたり150万円を上限に補助しさらに優遇する事となりました。
また、補助金交付申請の手続き面については
1.従来必要であった設立市区町村の意見聴取が不要となった
2.平成27年度事業においては着工前までにサ高住の登録をすれば良い事とした
(従来は請負契約前までに登録が必要)
3.平成27年度事業では着工前までに融資内諾を得れば良い事とした
(従来は登録時に融資内諾が必要)
4.需要予測書の提出が不要
5.募集期間の延長
(今年2月29日→3月25日)
上記の5項目が変更、簡略化されたことで駆け込み登録が予想されます。
今回の緊急募集については
「一億総活躍社会、介護離職ゼロを実現する施策の一環としてサ高住の整備を進めるものであり、内容については「サービス付き高齢者向け住宅の整備等の在り方に関する検討会」(過去5回にわたり議論)での議論を踏まえ、財務省とも協議して省内でまとめたものです。」と国交省住宅局の担当者は述べています。
今回の緊急募集の詳細は、国交省の下記ホームページにてご確認下さい。
http://www.mlit.go.jp/report/press/house07_hh_000142.html