重度な介護状態でも「住宅」で暮らし続けるということ

重度な介護状態でも「住宅」で暮らし続けるということ

「住宅」で住み続ける意味

厚生労働省では、「重度な要介護状態になっても、自分らしい生活を人生の最後まで続ける」ことを大きな目標として、地域包括ケアシステムなど様々な施策を行っています。

住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されることで住み慣れた住宅での暮らしの構築の実現。

サービス付き高齢者向け住宅「ハーウィルシニアレジデンスシリーズ」は、「施設」ではなく、あくまでも「住宅」です。多くのサービス付き高齢者向け住宅は、居室内で生活を完結することができる、お風呂、キッチン、洗面所、トイレなどの住宅設備を備えず、また、居室面積も寝室程度の広さのみの「施設」のようなものが多くなっていますが、「ハーウィルシニアレジデンスシリーズ」は「住宅」であることに大きなこだわりを持ち、住宅設備、居室の広さにおいて居室内で生活が完結できる環境を備えています。

ハーウィルシニアレジデンスシリーズでは、厚生労働省が提唱している【重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができる】環境の実現を目指し、住いの環境、医療、介護、予防、生活支援これらが一体的に提供できる体制を構築しています。

重度な介護状態になってもハーウィルシニアレジデンスでは、住み慣れた住いで暮らし続けることができます。

ハーウィル東岩槻
サービス付き高齢者向け住宅「ハーウィル東岩槻」

「住宅」で暮らすこと「自分らしい生活を人生の最後まで続ける」ということ

なぜ「住宅」で暮らすことが、「自分らしい生活」に重要な役割を果たすのか、これには「住宅」と「施設」での毎日の生活の違いにあります。

  1. 「施設」での生活
    「施設」では、多くの入居者の方を限られた施設内の職員で介護や毎日のサポートを行わなければなりません。そのため、介護について画一的なものになりがちで、毎日の生活も何曜日の何時に15分間入浴して、何時に食事を全員で食べて、何時に全員で同じ催し物を行って、など「施設」が「個人」に合わせるというより、「個人」が「施設」に合わせるという生活になります。
  2. 「住宅」での生活
    「自宅」や「ハーウィルシニアレジデンスシリーズ」のようなサービス付き高齢者向け住宅では、現在のその個人が作り上げた「生活」を送り続けることができます。好きな時に自分が入りたいだけ入浴をし、好きな時間に自分に合った食事をし、好きな時間に自分の趣味をやる。個人のペースに合わせ必要なサービスを利用するという生活になります。
  3. ハーウィル上尾原市ハーウィル上尾原市
    サービス付き高齢者向け住宅「ハーウィル上尾原市」 居室 | 2口IHコンロ | 浴室

介護状態が重度になっても、「住宅」で暮らすために

介護状態が重くなると必然的に自分で出来ることが少なくなっていき、「住宅」での生活は自分だけでは難しくなってしまいます。下記の表は厚生労働省が発表している「在宅医療・在宅介護の推進について」の中で記載されている、介護度が重くなった方が「住宅」に住む場合に必須となる「在宅医療・在宅介護」について、ケアマネージャーが困難に感じている部分のアンケートになります

ケアマネージャーが困難に感じる点

この調査によると介護状態が重くなった方が「住宅」に住み続けていることを、困難にしている大きな理由は、

  1. 業務多忙で、全員のケアプラン(介護計画)の作成が十分にできない
  2. 課題を抽出し、長期目標・短期目標を立てることが難しい
  3. 利用者と家族の意見と、ケアマネージャーの意見に違いがあり、調整が難しい
  4. 医師との連携がとりずらい

以上の4つが大きな理由とされています。この4つの課題を解決していくには、大きく次の2つのことが原因だと考えられます。

  1. 情報不足と情報の共有不足
    独居高齢者の日常生活の様子をプロの視線で見てくれる人がおらず、日常生活の様子や問題点を家族やケアマネージャーに伝える人がいないことが主な原因です。この情報があれば、ケアマネージャーがその方のケアプランを作るための重要な情報となり、ケアプランの作成の時間削減にもなり、本人の課題抽出にも大きく役に立ちます。利用者と家族の意見と、ケアマネージャーの意見に違いがあることも、こうした日常生活の状況を家族とケアマネージャーがお互い情報として共有していれば、相違も少なくなります。
  2. 医療と介護の連携不足
    厚生労働省では、医療業界と介護業界との連携を強める方針を打ち出していますが、まだまだ医療業界と介護業界の連携ができていないことが現状です。
    医療側と介護側が連携できていないと、重度な要介護状態になっても、「住宅」で住み続けることは難しくなってしまいます。

ハーウィルシニアレジデンスという「住宅」で暮らし続ける

上述したように介護状態が重くなっても「住宅」に暮らし続けるために、①情報不足、②医療と介護の連携不足の2つのことが大きな障害となっています。

サービス付き高齢者向け住宅「ハーウィルシニアレジデンス」では、次のような取り組みで2つの大きな障害へ取り組んでいます。

まず、「情報不足と情報の共有不足」については、ハーウィルシニアレジデンスでは生活は各ご入居者様の自由ですが、1日2回の安否確認を実施し、体調の変化や困ったことがないかの確認をしています。また、ハーウィルシニアレジデンスでは、自由にご利用いただけるリビングやダイニングその他スペースがございますので、日中は常勤スタッフが、ご入居者様とご一緒に日常生活を家族のように過ごしています。

毎日のように顔を合わせているスタッフが対応しておりますので、ご入居者様の変化に気づきやすいことが特徴です。そして、ご入居者様に変化が見られればご家族の方やケアマネージャーなど、関係者と迅速に連絡、報告を取っております。

次に、「医療と介護の連携」についてはハーウィルシニアレジデンスでは、訪問診療機関、クリニックなど、複数の医療機関と提携しております。ハーウィルシニアレジデンスでのご入居者様の日常生活での事について、医療と介護サービスを提供する機関に随時報告することで迅速な対応ができる体制を構築しています。医療、介護において適切に情報共有できる体制をハーウィルシニアレジデンスでは心がけています。

ハーウィルシニアレジデンスでは、自立の方から介護状態が重い方にも出来るだけ長く「住宅」で暮らし続けられるような、サービスと環境をご提供する努力をしてまいります。

ハーウィルシニアレジデンスでの生活については https://www.harwill.jp/life.html でも紹介されていますので是非一度ご覧ください。