
8月のイベントは、1Fのリビングで、懐かしい昭和の名曲を楽しむ「懐メロコンサート」を開催しました。ゲストは、テレビやラジオの歌番組にも出演経験があり、上野公園での歌唱が全国紙でも紹介された経歴を持つ「矢野健次」さん。現在は“上野と埼玉の岡晴夫”の名前でボランティア活動をされています。

この日は「憧れのハワイ航路」「東京の花売り娘」など、岡晴夫さんの名曲を中心に、古賀政男さんや小林幸子さんの歌も披露。矢野さんは即興でナレーションを交えながら、歌詞を見ずに次々と歌い上げ、曲にまつわるエピソードも交えつつ、入居者の皆さんを惹きつけます。
特に印象的だったのは、小林幸子さんが古賀政男さんの最後の弟子であったことや、若い頃からの二人の関係を話してくださった場面です。音楽に秘められた人と人とのつながりに、参加された皆さんも興味深く耳を傾けていました。また矢野さんご自身も、テレビやラジオの歌番組に出演された際に岡晴夫さんと同じ舞台に立ったことがあり、その際、岡さんご本人から「声も歌う姿も自分によく似ているね」と声をかけられたという、エピソードも披露してくださいました。

そしてラストは「憧れのハワイ航路」。矢野さんがご自身で持参された帽子と花飾りを身につけ、南国の雰囲気たっぷりに歌い上げると、会場は大きな拍手と笑顔で包まれました。
終演後には、「私、年齢いくつに見えますか?」という矢野さんの問いかけに、入居者の皆さんから「70代くらい?」との声が。実は矢野さん、なんと90歳を超えていらっしゃるそうで、その若々しさとパワフルな歌声に、スタッフも驚かされました。当日はご自身で車を運転してお越しになったとのことです。音楽イベントは入居者の皆さんにとても人気で、今回も自然と手拍子が生まれ、たくさんの笑顔を見ることができました。

ハーウィル中浦和では、8月からは新しいご入居者の方も増え、リビングでは交流の輪が少しずつ広がっています。音楽を通じたふれあいの時間が、これからも皆さんの毎日に明るさを届けてくれそうです。

